中尾ミエと森山良子の話から考える子育て
何かの本だったかで、中尾ミエさんがこんな話をしていました。
「森山良子は『良子ちゃんかわいいかわいい』と言って育てられ、あんなにかわいくて素直な性格になった。
私なんかはそうじゃなかったから反骨精神が旺盛でする必要のない苦労をしてきた。」
セルフイメージの作られ方
親や周りから幼い頃言われたことってある意味洗脳や催眠のように効いてきます。
セルフイメージがまだしっかりないため、言われた言葉はそのまま間に受けてしまいます。
「かわいい」「素直だ」と周囲から言われれば
「自分はかわいくて素直な子なんだ」
という考えを持ち、振る舞いも自ずとそうなるものです。
「算数がよくできるね」
と言われるとなんだかそんな気になり勉強に向かう姿勢も積極的になります。
私は親戚から「口は立つけど可愛げがない」と言われ、どちらかというと中尾ミエさんのような育てられ方をしました。
結果、その特徴は極端になり、その言葉通りの人間になりました。
自分では自分の性格が嫌いでないのでいいですが、この性格のために人との衝突が多くて苦労もしました。
苦労はしない方がいい
よく苦労は買ってでもしろと言うのですが、私は反対です。
わざわざつらい思いをして、世の中や人の醜いところを見て生きる必要はないと思います。
世界は美しいものだ、人は優しくて助けてくれるものだ、と思いながら生きられたらどんなに幸せでしょう。
そして、そう思いながら生きている人は実際それに見合った人生になると思うのです。
我が子の育て方は…
中尾ミエさんもとても魅力的な方ですが、上のような考えから、我が子は森山良子さんのように「かわいいかわいい」と言ってできるだけ肯定的な表現で育てようと思います。
わざわざ子供に押し付けるように
「こんな性格だね」
「あれこれがよくできるね」
と言ってその人生を操作するのではないですが、我が子の長所を見つけたらどんどん言ってあげるつもりです。